IKEBANAは造花を使い、参加者自身が光る生け花を作り上げる参加型アート作品です。
生け花の「いける」行為を拡張させることに挑戦しています。

さしたら光る生け花

生命「感」を宿す光

この作品は花をいけた時に光ります。
命が宿ったように光る花が「いける」意味を別の側面からも表現しています。

いける場所を変えれば光も変わるので、何度もいけながら、あなたの好きな光る花になる場所を探して見てください。

調和と生け花の関係

「調和」を視覚で感じとる

生け花の重要な考え方の1つに「調和」があります。
この作品は生け花の知識がなくても、気持ち良いと感じる光と花の組み合わせを選んでいくことで自然とあなただけの作品に仕上がっていきます。

同じ作品は1つとしてない

IKEBANAで完成する作品は同じになることはなく、参加者が感じ取る光や空間、花の「調和感」を生け花を通して視覚的に表現します。

生け花の芸術性に動きのあるものを

表情が変化する生け花

いけた後も光り方や色合いで花の表情は常に変化し続けます。
生け花が「静」の芸術であるとすれば、そこに光の明滅で生命感が入ることで「動」の芸術性を付加しています。

少し難しい話

生け花の技術や流儀の1つに「空間をどう捉えるか?」があります。
とても深い世界です。そうした空間の捉え方、つまりある意味の「調和感」に各流派の「型」や生け花で培える基本的な形があるように思います。

本作IKEBANAでも、お花の経験者のような調和感を鍛えている人がいけると美しい作品に仕上がることが多いのですが、
この作品では経験者でなくてもなんとなく生け花に親しみ、それなりの作品を仕上げることができないか?という点にも挑戦しています。

IKEBANAでは「いけた時に宿る光がその花のイメージとあっているか?」を参加者に感じてもらいながらいけてもらいます。
空間を捉え、バランスをとるのは難しくても、「いけた花とその光り方を好き嫌いで判断する」のは難しくないと思ったからです。
では、全体の調和やバランスはどう取るのか?

それは光の方が担っています。隣接する光は相互に影響を与え合い、関連性を持つようにプログラムされています。
要は生け花の「調和感」の一部は光が共鳴し合う形でいける前から行われいるということです。

ですが完璧ではありません。
そこを人間の感性で実際にいけながら補完する。そういう仕組みを組み込んだ作品です。

これは生け花なんですか?

どう思うかは人それぞれですので、答えはお任せします。
ですが私は少なくとも華道、あるいはいけばなを代表する日本の伝統や文化に敬意を持って本作を作らせていただいているつもりです。

出展:2017.8 HOMEWORKS2017

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